昨日のダイアリーに“一人だったら走りになど行かず、とっととリアショックをバラしはじめていた…” と書いた。それほどヒドい状態だったのである。だから、ツーリング中は、もうすでにわかりきったヒドい現状には目を背け、リアショックが完調だったころの車体の挙動を思い出したり、今回のオーバーホールの結果を思い描いたりしていた。 で、ツーリングから帰ってきてすぐ、昨日のうちに2本のリアショックを外した。そして今日、外した2本を、先に分解した1本と同じようにバラし“ええとこどり”で“サンコニ”つまり、3個ずつあるパーツの中から程度のよい2個を選んで2本組み立てる作業に着手した。 使用距離/期間不明の中古品を入 |
| 手してから 88408km走行したところで使用を中止した個体(先にバラした1本)を観察したところ、シールヘッドに組み込まれたオイルシール(Xリングと呼ばれる)とダストシ ール、そしてダンパーピストンのヘ ッド外周に巻かれたスライドメタルの3点を交換し、新しいオイルを入れて組み立てた後、ガス圧を正しく調整すれば、少なくとも“復旧”を目的としたオーバーホールとしては充分だろうと予想していた。 だが、せっかくバラバラにするのだから、これを機会に“復旧”以上の手を加えたい。いつかやりたいと思っていた、フリクションロスの低減を狙った表面処理を施すチャンスである。表面処理といえば、ここの この人しかいない…というわけで、 |
| 2007〜08年のエンジンオーバーホールのときにお世話になった 不二WPCの社長に電話をし、ロッド表面、シリンダー内壁、タンク内壁のそれぞれに適した処理を教えていただくとともに、その施工をお願いした。 相談の結果、 ロッド表面にWPC+ DLC、シリンダー内壁にWPC+錫ショ ット、タンク内壁は錫ショットのみという仕様に決まり、3本の中から選んだ2本のロッドと、3個の中から選んだ2個の本体(シリンダー+ タンク)を不二WPCに発送した。 あとは、3セットのスモールパーツから2セットを選び、シールヘッドを分解して新しいパーツを組み込み、他のパーツに少々手を加えながら、ロッドと本体が表面処理から戻 ってくるのを待つだけだ。 |