2011年11月27日 - 琵琶湖畔、菅浦の大銀杏を愛でるツーリング |
| | | | |
|
毎年、11月下旬になると気になる2本の樹。1本はウチから30分ほど走ったところにある大きなカエデの樹で、もう1本は琵琶湖の最北端に近い、菅浦の大銀杏である。 2007〜2010年の4年間、この大銀杏が見ごろの時期に決まってツーリングに行けない状態になっていたので、今年こそ見に行こう…と、リアショックのオーバーホールを遅らせて“菅浦の大銀杏を愛でるツーリング”を計画し、BBSで告知した。 行軍予定は、自宅発8:15→道の駅 “琵琶湖大橋米プラザ”発 10:00→ 道の駅“朽木新本陣”発 11:00→菅浦着 12:00…と、大ざっぱ、かつ、余裕たっぷりにしておいた。 告知したBBSで 参加表明する人もいれば、しない人もいるのはいつものこと。今回、珍しく参加表明が多 |
| かったのは、時期が時期だけに、ヒマだったからかもしれない(笑)。 朝8時、kei-1さん(BMW R1100S)、なっしょさん(BMW R1100S)、がんち ょさん(BMW F800)の3人がウチまで迎えに来てくれて、4人で和束〜瀬田を経て湖岸道路に出、琵琶湖大橋を渡って米プラザを目指す。 この朝の冷え込みは強烈で、国道422号の甲賀/大津市境あたりの道端温度計が2度だったから、和束町湯船あたりでは0〜1度だったのではないだろうか。とにかく寒かった。 この冷え込みのせいで、エンジンの調子は最悪。前夜充電しておいたバッテリーのおかげで、始動こそ普通にできたものの、その後、いくら走っても暖機が進まない。 シフトダウンしようとしてクラッチを切ればエンストし、 3000rpm以 |
| 下は全然ツキがないのに、 3000rpmを超えたところで唐突に加速を始めるから始末が悪い。キャブのパイロ ット系がまったく効いていないような感じである。ウチを出て30分以上走って自然に治まるまでの間、あまりの乗りにくさと不快感のため、リタイア〜引き返しを真剣に考えた。 原因はアイシングではないかと思う。エアクリーナーボックスの新造やオイルクーラーの撤去により、以前よりもキャブが冷えやすくなっているかもしれず、だとすればアイシングが起きて不思議ではない。 だましだまし走って琵琶湖畔に出たあとは、まったく気になる症状は出ず、9時半前に米プラザに到着。 TZR250Rのごんべえさん、 TR-1の明るい農村K保さん、SRX600のとべない豚さん、 FZ750のこまきさん、 |
|
XJR1200のむらかみさん、 RZ250Rの薬師丸さんとそのお友達(バンディ ット1250)と、ここで合流。売店を覗いていると美味しそうなパンがあ ったので、昼食用に購入した。 10時ちょうどに米プラザを出発して、別イベントに向かうむらかみさんと、いったん帰宅するK保さんを除く9人で鯖街道へ向かおうとしていたら、仰木あたりで白バイに追いついた。白バイの前のクルマは、私が白バイに追従されたときと同じように、制限速度をビタ一文超えない徹底した遵法運転である(笑)。 “まあいいか、途中(地名)あたりで引き返すだろう”と、仕方なく白バイの後ろについたまま途中の三叉路に達すると、前のクルマも白バイも右の指示器を出すではないか。 “あちゃ〜、せっかくの鯖街道がぁ |
| ぁ…”と軽い失望を味わいつつも、白バイくんの運転を採点したりライテクを観察したりしながらのツーリングは、ただイライラしながらノロノロの走るよりは楽しかった。 ちなみにこの白バイくん、いくら40km/hとはいえ車間距離が短すぎるのと、常に道路の左側部分の左から3/4あたりを走っているのは、 どちらも道交法違反だとご存知か(笑)。 右左右左の4つのヘアピンに続く花折峠のトンネルを越えてしばらく走ると、中央線が黄色の実線から白の点線に変わり、同時に40km/hの最高速度が解除になる。指定速度が解除になれば、従うべきは法定速度、つまり、前のクルマも白バイもわれわれも、60km/hが最高速度なのに、前車は依然として40km/h以下で走り続け、白バイも追従したままだ。 |
| そこで私は、2つ続いたトンネルの2つめを抜けてすぐの左急カーブが終わったあたりで、白バイとその前のクルマを追い越すべく、右に指示器を出して対向車線に出、加速しながら白バイの横を通過して反応をうかがった。ところが、残念なことに(笑)、白バイくんのほうも、ほぼ同時に左の指示器を出して脇道へ外れ、見えなくなってしまった。 あとは、いつもと変わらぬペースで…走りたくても、リアショックが終わったままだから、それは無理。 7月24日よりも 速度/リーンアングルとも控えめだったにもかかわらず 木戸口の橋の上のゼブラ舗装を踏んだときは“心地よいグラグラ感”ではなく“恐怖のドタドタ感”を味わ ったし、鯖街道中最もお気に入りの 左コーナーでは怖くてスロットルを |
|
| |
開けも閉じもできなかった。 …と、まあ、足まわりは過去最悪に近いうえ、早朝の不調から脱したエンジンにも夏場ほど高回転の伸びがなく、久しぶりの鯖街道を存分に楽しめないまま朽木に着いた。 道の駅“朽木新本陣”では、出張先の名古屋からBMW R100CSで駆けつけたokakenさん、年式も車両価格も 1台だけ突出した(笑)ビモータDB5に乗るrideplusさん、自転車で傷めた肋骨をかばい、 今日は軽量なSerowで参加のP父さん、このところ夜会の常連となりつつあるうだうだマンさん(SRX)が合流。13台で山を下って琵琶湖畔の安曇川に出、そこから国道161号で湖西を北に向かう。 安曇川〜マキノ間の161は、 全区間バイパスで、信号は数えるほどし |
| かない。視界をさえぎる物のない築堤上の道路からは、右手に琵琶湖、左手と前方に琵琶湖を取り囲む山々が見え、雄大な景色が楽しめる。 マキノのコンビニで往路最後の休憩。めいめい昼食を調達し、ここで国道から離れ、最も湖岸に近い道を海津〜大崎〜大浦…と走り、奥琵琶湖パークウェイの登り口を目指す。 登り口には[←西浅井|菅浦→]みたいな標識があり、それに従って本線から外れ、湖岸の道を2〜300m進むと、前方に菅浦の集落と、そこから空に突き出した黄色い2つの塊が見えた。嬉しく、そして、ほっと安堵の瞬間である。何しろ5年ぶりなので、ここまで来て、お目当ての大銀杏が枯れてでもいたら、同行の12人のオッサン&オバハン連中に何 |
| を言われるかわからない(笑)。 大銀杏を背に、神社の参道脇にバイクを停めた一行は、離れて写真を撮ったり、ただ口をぽかんと開けて枝ぶりを見上げたり、思い思いに大銀杏を愛でていると、 BBSで参加表明されたWoodyさん(BMW K75S)と、そのお連れさん(GSX1000R)が到着。 雪だるま式に総勢15人に膨れ上が った一行は、広場に面したベンチや縁石に腰かけ、お昼の時間にした。コンビニ弁当やおにぎりが多い中、コンロと湯沸かしを持ってきたこまきさんの暖かそうなカップヌードルが、とても美味そうに見えた。 …と、ここで突然整備教室の開講である。ブレーキの引きずりに悩むうだうだマンさんの話を聞き、 SRXのフロントディスクを観察すると、 |
|
| |
|
|
コの字型に減ったディスクの溝に、溝ぶたのようにパッドが嵌まり込んでいるのが原因のような気がした。教科書的対応はディスクまたはディスク+パッドの交換だが、応急処置はパッドの面取りだ。幸い、うだうだマンさんも私も(珍しく)工具を持ってきていたので、 彼のSRXからパッドを外し、当たりを点検した。 予想どおり、外したパッドは内側と外側の縁の部分が強く当たっており、ここに面取りをすれば、コの字型に減ったディスクの底に、うまく当たるようになるはずである。 誰もヤスリを持っていなかったのは、大した問題ではなかった。私が持っていたタガネで角を落とし、石垣のコンクリートに擦りつけると、きれいとは言えないが、狙いを達す |
| るに充分な面取りが完了した。 大銀杏の周りで2時間ほどすごしたところで本日の予定は終了。あとはそれぞれ帰るだけである(笑)。さすがにここから下道を湖西へ引き返す強者はなく、全員奥琵琶湖パークウェイを登り、展望台を素通りし、山を下りたところにある西浅井町のコンビニ駐車場で解散した。 福井県の3人とはここで別れ、急いで帰る人は木之本から北陸道に乗り、残りは湖岸道路を長浜〜米原〜彦根…と走り、なぜかこのあたりに来るといつも立ち寄る彦根のスタバで休憩。そして、引き続き湖岸道路を走る班、彦根から名神に乗る班、国道306〜307号を走って奈良方面に帰る班の3班に分かれ、夕闇迫る中を、それぞれ帰宅の途についた。 |
| 私とXJ900にとって、 おそらくこれが今年最後のツーリングになるはずだ。今日は、みんなといっしょに大銀杏を眺めに行く…という楽しそうな目的があったから我慢して乗っていたようなもので、一人だったら走りになど行かず、とっととリアシ ョックをバラしはじめていたはず。 なので、帰宅してガレージにバイクを入れた途端に左右のリアショックを外し、2本並べて整備台の上に置いた。ここまでやっておけば、とりあえず2本ともバラバラにするのに1時間もかからないはずだ。 3本のパーツと、すでに届いた補修用パーツをもとに2本組み立てる作業は急がなくても、棒と筒とタンクの外注加工先には、なるべく早めに発送したかったのである。 |
|