2011年12月4日 - シールヘッド/ダンパーピストンの面取りと2本分のパーツ選びが終了 |
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“ファインチューニングとは面取りのことである”というのは冗談としても、面取りの工数、時間、そして効果は、ファインチューニングの中で大きなウェイトを占める。 私は、面が面として機能する(機能し続ける)ためには、縁が角張っていてはいけない…というくらい面取りを重視している。つい手が滑って(笑)、してはいけないところに面取りをしてしまったこともある。 だからここでも、シールヘッド底部のダストシールとの接触面(ドーナッツ状の底面と円筒部の内壁)の縁とダンパーピストン両面のシムと |
| の接触面の縁に面取りをした。 いずれも、組み立て時や使用中に少々エッジが崩れても、接触している相手方との密着をじゃましないようにするためであり、面取りをしたあとで(平面の場合は)オイルスト ーンをかけて面を平しておいた。 3本のリアショックを分解したから、シールヘッドも3個ある。そこから2個を選ぶのは簡単だった。先にバラした1個からダストシールを取り外すとき、熱を加える前に、工具(−ドライバー)だけで何とかならないか…と、試してみて、当り面(ドーナッツ状の底面)に傷をつけ |
| てしまったからだ(笑)。で、それを除いた2個を使うことにした。 ダンパーピストンは、3個とも優劣つけがたい状態だったので、他の多くのスモールパーツと同じく、もとから使っていた2本(識別のため5220旧/5230旧と名づけた)の物を使用。シムの当り面の外側の縁に軽く糸面取りをし、3個の丸穴と3個の扇形穴の縁は、スクレッパーでなぞって(面取りと呼べないほど)軽くバリ取りをしておいた。 問題はここから先だ。シムの当り面というのは、要するにバルブシートである。この面があまりにも平滑 |
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だと、表面張力の影響で、動きはじめに動きにくくなる可能性がある。 で、どの程度の面粗さにするのが良いか、あるいは、当り面の幅を狭めれば貼りつき防止に効果があるのか、仮に狭めた場合、それによる弊害はあるのか…と、いろいろ疑問が生じたので、再びサスペンションスペシャリストの意見を聞いた。 回答を要約すると… (1) 少しくらい粗面加工をしたところで、組み立てて走ってしまえばシムに叩かれ、次に開けたときはたいていツルツルになっている。 (2) とはいえ、ツルツルのまま組 |
| み込むのは嫌なので、定盤の上にサンドペーパーを敷き、そこで面出しを兼ねてペーパーの“目”が残る程度の仕上げにしている。 (3) 見た目はツルツルでも、実際にはそれほど平滑ではなく、仮に表面張力による貼りつきがあったとしても、それは微妙な低速の“コシ” とか“タメ”になるから、特に問題にはならないのではないか。 …というわけで、ここは深く悩まず(笑)、砥石で平しただけで、面の粗さについては不問とした。 シールヘッドとダンパーピストンの選定(サンコニ)と手入れを済ま |
| せたあとは、シムをはじめとするスモールパーツの検品と選定である。 シムについては、5220旧と5230旧の全数が白っぽい(シルバー)表面なのに、5220新には黒っぽい(光の当たり方によっては青っぽくも見える)個体が混在している。で、新しく組む2本の個体差をできるだけ減らすべく、白を2枚選んだ。 その他のスモールパーツも、できるだけ5220旧と5230旧の物を使い、問題のある物だけ5220新のに入れ替えた。だが、本体とロッドが戻ってくるまでにあと数日かかるので、その間にシムに手を加えたい。 |
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