XJ900の爽快チューン
2012年11月30日 - 前後タイヤを9セット目のスポーツデーモンに換装&Hendrix装着
     
スポーツデーモンの商品タグ。SPORT TOURINGと書かれた下の、耐久性が5段階評価の3というのは、控えめにすぎる(笑)。
SONIC Motorcycleさんに着くと、店主の佐川クンもお客さんのタイヤ交換中。260サイズの極太タイヤと格闘していた。
 パッド交換とキャリパーの整備をしながら、筑波行きの予定をたててみて、イベント当日の夜はどこかで一泊したほうがよさそうだと気がついた。前回の東京からの帰りには、下道を夜通し走ったし、九州からの帰りも後半は夜だった。 だが、8月末や10月下旬にしたからといって、いくらなんでも12月に入ってからの長距離ナイトランは寒すぎる(笑)。
 どこかに泊まると決まれば“どこに泊まるか”よりも“翌日どうするか”を先に考えたくなるのが人情というもの(笑)。いい機会だから、メインジェットを絞って上の回りがよ

くなったエンジンを、佐藤編集長に再試乗してもらおう。だが、それだけではつまらないから、タイヤも替えて“爽快チューン”の最新・最良の状態を味わってもらおう…と考えて、月曜日に(前回より長距離を)試乗してもらう約束をとりつけた。
 そうと決まったのはいいが、スポ
ーツデーモンの手配にかかる時間を考えると、またしてもギリギリである。木曜にSONIC Motorcycleさんにタイヤが届き、金曜に交換させてもらい、土曜に出発…と、九州のとき
と変わらぬドタバタ劇だった(笑)。
 ソニックさんでタイヤ交換をした

あと、家までの40kmは、まるで、昔の恋人との久しぶりの邂逅みたいな感触だった(笑)。このマシンで走った12万km弱のうち、 実に9万km以上がスポーツデーモンとともに歩んだ道のりだから、無理もない(笑)。
 今回、特に印象的だったのは、ステアリングの軽快感と、ホイールの転がり感のわかりやさ。軽快感については説明の要はないと思うので、ホイールの転がり感というのを少々説明しておきたい。それは、走りながら、前後のホイール(とくにフロント)が、直立しているのか、どの程度傾いているのか、どの程度舵角
ホイールを外したついでに、ディスク面のドリル穴の縁の面取りを、内側面にも施した。外と内のパッドの減り具合が揃うか?説明書どおり、バッテリーの+/−端子間に、直列にHendrixを装着。両側のリード線は、鋳造で作られた極太の純銀製。
がついているのか…などが、見ているわけではないのに極めて視覚的に(まるで3D動画を眺めているように)把握できるということだ。
 ホイールがうんと重かったり、回転がうんと高速だったりして、エネルギーが大きい状態なら、転がり感の原因は慣性力ではないか…とも考えられるが、フラットな路面を40〜
60km/h程度で流しているときに最も明瞭に感じるから、おそらく、タイヤ自身の変形による衝撃吸収性が高く、その結果、フロントアクスルの軌跡が滑らかになり、長周期で小振幅の動きがノイズに埋もれることな

くライダーの感覚に伝わってくるようになったのではないだろうか。
 しばらくK300GPに慣れていた体には、停止寸前の5メートルほどのふらつき、20km/h以下程度の低速で加速も減速もせずに交差点を右左折するような場面でのハンドルの切れ込み、中速以上のコーナーに弱いエンブレのみで進入した後の倒れ込みの強さ、これら3点が、問題と言うよりもむしろ新鮮に感じられた。
 これらはすべて、意識してだろうが無意識だろうが関係なく、乗り手による無駄な入力の結果である。スポーツデーモンとうまくつきあって

いくには、押してタイヤに仕事をさせるのではなく、タイヤには好きなようにさせておき、ときどき引いて行きすぎをたしなめる…といった心構えでいるのがちょうど良い。
 メタリカのブレーキパッドと同梱して送られてきたジャムセッション
のHendrixは、 パッド交換直後に装着し、エンブレの振動低減、アイドリングの安定、低速トルクの微増、フォークの作動性改善などが体感できたが、なぜそうなるのか、推測さえできていないので、着脱テストや他車でのテストも含め、もう少しようすを見てから報告したい。


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