遅れ馳せながら、しばらくインターネットにはま
っていた。インターネットの大きな特徴の一つは、
メニューや階層構造を無視して(感じないで)好き
なところに容易に移動できることだ。
昨夜もそうだった。友人の旅行記を読み終え、別
の友人のホームページに行き、リンクを張られた慶
長遣欧使節船のページを覗き、そこで見つけた『ジ
ャパニーズ・オープン・イエローページ』に移り、
ワクワクしながら『自動車・バイク』のページに進
み、『モーターサイクル・レーシング・スクエア』
なる個人のホームページを発見!
ここはスゴい。今年のロードレースGPと全日本
ロードの暫定カレンダーはもとより、83年から去年
までのロードレースGPのリザルトやランキングな
どが登録されているのだ。これだけのデータを個人
で整理し、公開しているのは驚きだ。以前紹介した
DORNA/TWPのホームページでは、最近の詳
細なデータは得られても、94年以前のデータは何も
ないから、この発見はうれしかった。
多大な労力、時間、金銭をかけて、無報酬(ホー
ムページでは当然のことだが)でこんなに貴重な情
報を公開してくれる人がいて、その成果を多くの人
が簡単に見られる(ときには聴ける)というのは素
晴らしいことだ。大見嘉弘さん、ありがとう。『ジ
ャパニーズ・オープン・イエローページ』には、他
にも優れたホームページがたくさん紹介されていた
が、ここで紹介する余裕がないのが残念だ。
『モーターサイクル・レーシング・スクエア』で感
心したのは、データだけではない。オーナー選りす
ぐりのレース関係URLリストがあるからだ。ここ
でボクは初めて、今まで探していた世界選手権スー
パーバイクのページのありかを突き止めることがで
きた。その存在だけはDORNA/TWPのホーム
ページよりも早くから知っていたが、URLを知ら
ないために行けなかったWSBのホームページに、
ようやくたどり着けたのだ。
青文字で『WSBのページ』と書かれたところを
クリックすると、間もなくイタリアのサーバーにつ
ながり『スーパーバイク・ワールドチャンピオンシ
ップ・1996』の文字が現われ、しばらくすると
見慣れた『SBK』と『フラミニグループ』のロゴ
マークが現われた。ロゴマークの下には、今年のレ
ースカレンダーがあった。しばらくカレンダーを眺
めていると、『ドゥカティ・コルセ』つまり、ドゥ
カティレーシングチームのホームページへリンクが
張られていることに気がついた。興味津々、さっそ
く行ってみることにした。
つながった瞬間、画面が真っ赤になってびっくり
した。ドゥカティのシンボルカラーなのか、それと
もイタリアンレッドというヤツなのか、どちらにし
ても、なかなかカッコいい。赤バックに白文字だか
ら非常に読みづらいが、それでも許せてしまう。ゼ
ッケン1のドゥカティ916の画像をクリックして
目次に進む。目次では、マシンの写真と超詳細なス
ペックのページ、ライダー紹介のページ、チーム体
制のページ、そしてサウンドのページなどの行き先
を選ぶことができる。
サウンドのページにはレースの音、エンジン音、
バージニオ・フェラーリ(チームマネージャー)やカ
ール・フォガティーらの声などが登録されている。
オーディオ再生ソフトを持っていない人のためには
そのソフトのありか(たぶんアメリカ)へのリンク
を張るという念の入れよう。
こうしてボクのネットサーフィンは続くのだが、
いつまでも受け身ではつまらないので、自分のホー
ムページの制作を始めた。この号が発売される頃に
は、何とかオープンしたいと思っている。
なお、大見さんのところのURLは『http://www.
ita.tutkie.tut.ac.jp/~ohmi/GP』です。なんて書
きながら、大見さんとは会ったことも話したことも
ないなんて、変な世の中になったものですね。
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