2008年8月20日 - カムチェーンテンショナーの故障原因追求と対策 |
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| ペアを比べてみると、スペアのほうが爪の動きが良かったので、そちらを装着してエンジンをかけてみた。が、期待に反し、何も改善されていない。森山さんの言う最悪の事態なのか…と、目の前が暗くなった。 翌日、意を決してシリンダーヘッドを開けた。カムシャフトジャーナルの点検の他にも目的があった。カムチェーンガイド(スリッパ)に異常がないかどうかを確認するのと、 途中でバルブを交換した#1気筒のバルブクリアランスの測定と調整だ。 ところがどこにも異常なし。ふと見ると、またしても爪が上がりっぱなしになり、テンショナーのロッドが“ぶらぶら”になっていた。 常識ではあり得ないことだが、爪とシリンダー鋳物との隙間が狭すぎて、ロッドが押されて爪が滑る(正常動作)瞬間に、爪の角がクサビ様にシリンダーに噛み込んでいたらしい。本来ならシリンダー側を削るべきだが、それをすると、嫌いなシリンダー組み付けをしなければならないので、今回はテンショナーの爪を削っただけで対策完了とした。 バルブクリアランスは、排気側のみ0.05mm広げて組み立て、いざエンジン始動。わ〜ぉ、驚いた! エンジンってこんなに静かに回るんだ…と、経験不足は痛感すれど、テスト走行の結果には大満足である。 |
カムチェーンまわりの異変を最初に指摘してくださったのは、モリヤマエンジニアリングの森山さんだ。「ほら、こうして回転を上下させると、下がるときだけ“ジャジャッ” って音がしますよね。カムチェーンが震えてるのか、アンダーカウルがビビってるのか…。カムチェーンだとしたら、ジャーナルが広がって、中でカムシャフトが踊っていることもありますから、一度点検したほうがいいでしょうね」と言われた。 だが、不精者の私はアンダーカウルのビビりに違いない…と勝手に決 |
| 壊れそうな、嫌な音を発していた。 即座に始動禁止にし、原因の追求と修理が終わるまでは乗らない決定を下した。しかし暑い。この時期の屋外での整備は、早朝の短い時間に限られる。寝坊をすると終わり。数日間何もできなかったが、ようやく重い腰を上げて4連キャブを外し、テンショナーを取り出してみた。原因はすぐにわかった。以前と同じく ラチェット機構の爪が上がりっぱなしになり、張力が適正な位置でロッドが固定されていなかったのだ。 外したテンショナーと手持ちのス | |
めつけ、東征の後もしばらくそのまま乗っていた。それを、先週になって点検する気になったのは、徐々に音が大きくなってきたような気がしたからだ。そこで初めて、アンダーカウルを外してチェックしてみたところ、異音は消えるどころかさらにヒドくなり、 1800rpm一定だと“じ ゃらじゃらじゃら〜”っと、今にも | | |
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