XJ900の爽快チューン
2009年12月24日 - RACERS第2号“ケニー・ロバーツが駆った歴代YZR500”発売   
     
12月24日発売の“RACERS Vol.2 ケニー・ロバーツが駆った歴代YZR500”。前号以上に納得のいく仕事ができた。
字数は確定しており、文字を流し込む部分には□が並んでいる)を見ながら、並んだマス目を文字で埋めていくのが私の仕事である。
“雑誌原稿というヤツは、追いつめられた状況で一気に書き進めたほうがいい”と、第1号のところに書いた。早めにスタートしても、時間があればあるだけ手を加えてしまう。しかも今回の執筆対象は、事前の知識も取材データも充分なYZR500だから、いじりだすときりがない。そこで私は、書きたいことだけを一気に書いて、校正はすれど書き直しはしないと決めて執筆に臨んだ。
 100のQandAにたっぷりスペースを割いたのは正解だった。あれも書きたい、これも入れたい…という細かなことを気にせず、思ったままのストーリーを展開できた。
 出来上がった本を手にして、まず感じたのは、本づくりの巧みさだ。マシンの本ともレースの本ともライダーの本ともつかない変な本。しかし、ひとたびページをめくると、もう止まらない。立ち読みのはずだったのに手放せず、そのままレジに直行させる怪しい魅力に溢れている。
 取材に協力していただいた方々をも含め、みんなが“何だかよくわからないけど、ケニーとそのマシンの出てくる面白そうな本”を作ろうというひとつの目的に向かって力を合わせた結果である。それができたのもまた、ケニー・ロバーツの持つ不思議なパワーのおかげに違いない。
 編集方針も誌面構成も、前作にとらわれず、毎号変えていく…というのが編集長の考えであり、これには私も全面的に賛成。採り上げるマシンの台数も、得られる情報の質と量も、使える写真/撮れる写真の点数も異なるのだから、編集方針や誌面構成を変えるのは当然である。
 第2号の難関はQandAだった。膨大な量の質問+回答を、いかにして100のQandAにまとめるか、そしてそれを見やすくレイアウトするか…
編集者の腕の見せどころである。
 QandAに、 最低でも20ページは使いたい。しかし、せっかく今回新たに撮影したマシンの写真も大きく見せたい。だがそれでは他の企画を

入れるページがなくなってしまう…と悩む編集長に、 私は、QandAがこの本の“売り”だから、マシンの写真は小さく/解説は思い切って省略することを提案した。
「文句を言うヤツは放っといても買うから、そうじゃない人に買う気を起こさせる本にしよう」とまで言った結果、 QandAの詳しさに対してマシンの細部写真と解説の少ない、異例のページ配分が決まった。
 だが、その後も、後半部分の企画が増えたり減ったり、広告が入ったりして、最終的な台割(1冊の本の中のページ配分)が決まったのは12月の10日すぎ。あとは、続々と上が
ってくるレイアウト(この時点で文


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