XJ900の爽快チューン
2010年9月25日 - スターターモーターにマイナス端子を設置し、バッテリーと直結   
     
XJ650/750系と共通部品であり、つきあいの長いスターターモーター。大きく重く古くさいが、丈夫でメンテナンスもしやすい。
ローター(右)の支持とブラシプレート(左)の保持を兼ねるエンドピース(中央)の内側上部の空洞を−端子設置に使えそうだ。
バラしたついでにコンミュテーターをピカールで磨き、アンダーカットの掃除と面取り(XJ750Eのマニュアルに詳しい)をした。
 追加注文したボート用電源ケーブル(ancorの6 AWG)の黒が届いたので、予定どおり、バッテリーの−端子〜スターターモーター間を直結するマイナスリード線を取りつけた。
 9月17日の写真に 写っているマイナスリード線は、 STDのアース線を使った仮の姿であり、長さが足りなかったのは別として、スターターモ
ーター取りつけボルトで“共締め”
しているのが気に入らなかった。
 そこで、+側と同様−側も、ちゃ

んとした端子に取りつけるべく、端子を設置できる場所を探すためにスターターモーターを分解した。
 スターターモーターのブラシは、
+側を周囲から絶縁し、−側をブラシ取りつけプレートにアースしている。このプレートは胴体(鉄の筒)とエンドピース(アルミの鋳物)に直に接触しているので、クランクケ
ースにアースが落ちるわけである。
 通常は、そこからさらにエンジンとフレームを結ぶアース線〜フレー

ムとバッテリーの−端子を結ぶアース線を経由して回路をなしている。
 だからといって、とくに抵抗値が大きいわけでも、過去にトラブルに見舞われたわけでもない。しかし、電気回路というのは、短く単純で、電気が流れやすいに越したことはない。スピーカーケーブルを替えたときのように体感はできなくても、単純化し、低抵抗な線材を使えば、少しくらいスターターモーターの初期加速が良くなるかもしれない。
エンドピースの真上方向にφ6mmの穴を開け、M6のボルト/ナットを−端子とした。接着にはセメダインのEP001Nを使用。
純正のゴムブーツを取りつけると、思ったほど目立たなかったので安心。50r程度で立ち上げてキャブ〜エアクリーナー間へ。
エアクリーナーボックスに“やんわり”と留める。脱着が楽なように、ここにもレギュレイターの取りつけと同じOリングを使用。
 経験的に、モーターが回り始めてからスタータークラッチが噛み合うまでの間の加速が良い(噛み合う瞬間の速度が高い)ほど、スタータークラッチの滑りが起きにくいような気がするので、少しでも良くなる可能性のあることは試してみたい。
 で、バラしたついでに簡単にメンテナンスをしつつ、端子を増設するスペースを探したところ、ブラシにもマウントボルトにもじゃまされない、エンドピースの真上方向が最も

安全そうだった。内部には配線をするわけではなく、M6のボルトの頭が入るだけだからスペースは充分だ。
 さっそく6mmの穴を開け、 内側からM6のボルトを通し、外側からナットを締め、緩み止めと防水を兼ねてナットの周囲に接着剤を盛った。
 ワイヤリングは、スターターモーター側の取りつけ位置から上向きに立ち上げ、2番と3番のキャブレタージョイントの間(キャブレター〜エアクリーナーボックス間)を通した

後、左側のフレームに沿って前方に向かわせ、スターターリレーの前方で右に取り回して、バッテリーの−端子に接続することにした。
 その他、今日は配線.comから防水型コネクターが届いたので、スターターリレーの制御側ラインのコネクターをそれに交換した。 1個も使わない予定だった角型コネクターも、 こことTPS、ウインカーリレーの3箇所には、構造やスペースを考えると使うのが得策で、前言撤回である。
端子台を設けるスペースも配線の余裕もないので、角型コネクターを使用。しかしSTDは使う気にならず、防水型に交換。ハンドルポスト間の端子台ケースのフタが出来たので全貌公開。ハンドルがすっきりしたのはいいが、ますますママチャリふう?


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