2010年9月30日 - オイルクーラーを撤去し、空いた場所にリレーボックスを設置 |
| | | | |
|
さて、いよいよ電装系改造の最終段階と言うべきリレーボックスの製作と配線である。使用予定のリレー (SSR)は8個。当初の計画では、これらは、ASウオタニSPIIフルパワーキットのイグナイターやウインカーリレーなどの関連パーツとともに、エアクリーナーボックス後半部(フ ィルターケース)の右脇に集中してマウントするはずだった。 一方で、それら電装系改造の最終段階の作業とは別に、導風穴を開けてしまったオイルクーラーをどうするか、善後策を検討していた。このオイルクーラー問題は、 BBS(変態メカニズム談議板)で daisanji7さんに指摘(発言番号2207)されたものである。安全性を高めるのも爽快チューンの重要なテーマのひとつだ |
| から、走りだすまでに対策を終え、指摘されたようなトラブルの可能性を排除しておきたかった。 薄型(横長)のオイルクーラーを2基、間に隙間を開けて上下に並べる、あるいは縦長のを左右に配するといった、オイルクーラー“あり” を前提とした方法の他に“なし”を前提に、撤去した後のスペースをどう使うかを考えたりもした。 幅×高さがオイルクーラーと同じで、ネジ穴(メネジ)のいっぱい開いたプレートをマウントしておき、そこに取りつける板状ウェイトの大きさや位置を変えて操安性の変化を探りたい…というのが、このところの有力な善後策のひとつであった。 で、実際、どの程度の大きさ(主に厚さ)の物が設置できるのか、ス |
| プリングを外してフロントフォークをフルボトムさせ、フェンダーとオイルクーラーの隙間を測ってみた。結果は中央部で約12mmだった。 この数値がさらに減る要素は、フ ォークまわりの“しなり”やフェンダーの変形、こちら側の物体の前進など。増える要素は、そもそもスプリングを外してフルボトムさせた測定時と同じくらいフォークが縮むのかといった(希望的)疑いである。 減る要素もあれば増える要素もあるから、プラマイゼロ…と強引に考えたとして、 あと5mm程度なら張り出しても大丈夫だろうか。 オイルクーラーの厚さは約30mmだから、ベースプレート込みで(中央部の)厚さが30〜35mm程度の物ならマウントできそうな感じである。 |
|
ところが、この“30mm”というのは、このところの私にとって、非常に重要な、常に頭の中にある数値だ ったのである。すでに注文した(入荷は2〜3カ月待ち)の SSRの筐体の外寸が30×30×40mmだからである。そしてすぐに“オイルクーラー跡にSSRを並べる”ことを思いついた。 これは名案だ! しかし、限られたスペース内へのパーツの配置や配線、すでにシート下に8個のSSRを並べる予定で進めていた全体計画と各部のワイヤリングの見直しなど、頭を抱えそうな問題がいっぱいだ。 この思いつきを強力に後押ししてくれたのは、テクニカルスペース・パドックのもっちゃんに譲ってもら ったアルミ材だった。20×30mm(厚さ2mm)のA7N01の角パイプを眺めて |
| いると、これで作った支柱をフレームにマウントし、 上に積んだSSRもろともポリカーボネイトの板で挟んでしまえば良さそうな気がした。 問題は、8個のSSRを全部収納するにはスペースが足りない(導風口の開口面積が稼げない)こと。そして仮に、こことシート下の2箇所に振り分けるとすれば、何個ずつにし、何用のSSRをどちらに置き、 どういうふうにワイヤリングするか…。 オイルクーラー撤去跡/シート下に置くSSRの個数を、 6/2、5/3、4/4の3通りについて、何用のSSRをどちらに置けばどういうワイヤリングになるか、何枚ものラフスケッチを描いて検討した。その中から、最終的に5/3を選び、ヘッドライトとウインカー用の4個とホーン用のSSR |
| をオイルクーラー跡に置き、残りの3個をシート下に決定した。 イグニッションコイル〜イグナイター 〜イグニッション用SSR間の配線、ヘッドライト〜ヘッドライト用SSR間の配線、ホーン〜ホーン用SSR間の配線などを短くでき、フレームに沿って(キャブレターの上あたりを)前後に走る配線の本数を最も少なくできるのがこの配置だった。 シート下とは違い、雨水の直撃を受ける場所なので、防水をしっかりしなければならない他、 個々のSSRの脱着が容易で、リレーボックスをアッセンブリーのまま取り外しできる構造にもしておきたい…と、またしても難作業に手を出してしまったような気がする。果たしてどんな物に仕上がるか、お楽しみに。 |
|
|