XJ900の爽快チューン
2010年10月12〜13日 - 次号RACERS“マールボロYZR500・Part1”の取材開始   
     
CPの2階から3階へ向かうエスカレーターから見た2階展示室。手前に並んだ8耐マシンも、いずれ詳しく撮影/取材したい。
 RACERS第2号の取材以来、約1年ぶりにヤマハCP(コミュニケーションプラザ)にやってきた。今回の取材対象車は、エディ・ローソン時代のYZR500。1985/87/88モデル(OW81
/86/98)の3車である。
 これら3車の中で…というよりも1973〜2002の30年にわたるYZR500の歴史の中で、のちのYZR500だけでなく、ライバルも含めて最も大きな影響を与えたOW81が次号RACERS(11月24日発売)のハイライトのひとつ。
 1985年のフルモデルチェンジで登場したOW81以後のYZR500は、最終型2002年モデル(OWL9)に至るまでマイナーチェンジの繰り返しだったと

言って過言ではない。
 トップレーシングの世界で、18年間の長きにわたって使い続けられた
“クランクケースリードバルブ・相互逆回転2軸クランク・V型4気筒”
のルーツとなったOW81とは、どのようにして生まれたどんなマシンだったのか。そのあたりを、現存するマシンの写真と、当時の技術者の方々の証言をもとに記事にしたい。
 今回のヤマハCPでの撮影は、初日にOW81、2日目にOW86と98という予定で進んでいた。が、RACERSの取材に極めて協力的なヤマハの方々と、前回にも増して図々しい取材陣の思惑が交錯して、OW81/86/98の3車

の置き撮りに留まらず、まさか撮れるとは思っていなかったパーツの単体写真なども撮影できた。
 それらの写真をもとに、どういうページ構成にするかは、まだ決まっていない。しかし、ただ3車の写真を並べる従来のようなレイアウトではなく、OW81の先進性を振り返りつつ、それがどのように改良されてい
ったかが一目でわかるような構成にすべく、編集長と交渉中である。
 3日目には、当時の技術者の方々へのインタビュー(暴露大会)も予定されており、興味の尽きない取材ツアーとなった。11月24日発売の次号RACERSにご期待いただきたい。
今回のメインはOW81。現役メカ時代、常に隣にあり、見慣れていたはずのマシンなのに、今回もまた新しい発見があった。OW86のキャブレターカバー兼ラジエターステー。ここに来る直前に作ったXJ900のイグナイターマウントを髣髴させる造りだ(笑)。
OW86のスイングアーム〜シートレール間に設けられたリアショックの飛び石ガード。現場での後づけパーツも参考になる。この時代のマシンに共通のリアブレーキマスターのリザーバータンク。曲面と4つの足を持つブラケットをフレームに溶接している。
への字スイングアーム+右2本出しチャンバーになったOW98。詳細と経緯については次号RACERSをお楽しみに(笑)。XJ750R(OU28)は、個人的興味で無理やり引っ張り出してもらったのではないが、この写真は個人的興味で撮った(笑)。


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