XJ900の爽快チューン
2010年10月24日 - SSRのブラケットにラチェット+スプリング式ストッパーを取りつけ   
     
スプリングが縮み、ストッパーが効くところまでラチェットプレートが右にスライドしたところ。棒が通るグロメット穴がD型に見える。ラチェットプレートの右端を指で押し込んで左にスライドさせるとストッパーが外れる。棒が通るグロメット穴がO型に見える。
裏側から見たところ。スプリングに引っ張られたラチェットプレートが左に寄り、Dの字の縦棒が棒の切り欠きに噛み込んでいる。ラチェットプレートを右にスライドさせると噛み込みが外れ、SSRブラケットを支持する2本の棒を軸方向に動かすことができる。
 この土日、自分のバイクが間に合わないとわかってからも、かわぐちさんのXJ750Eを借りて CLUB XVの全国オフに参加しようと思っていた。ところが、土曜日に欠席できない法事が入り、フルタイムはもちろん土曜の日帰り参加もできなくなった。
 だが、もしも自分のバイクが間に合っていたら、ひょっとすると九州
まで行ってたかもしれない。いずれにしても、今回の改造のための不動期間中、自分のバイクに乗れないのが最も悔しかった週末である。
 22日のダイアリーに書いたキャプコンの資料収集はうまくいき、どれを使うかも決まり、土曜の夜にはネ
ット通販で注文を済ませた。で、それらが届くまでの間、端子箱の製作

は中断し、17日のダイアリーに書いていた SSRブラケットのストッパーを作った。どんな形の物をどうやって作るか、17日の段階では決まっていなかったのに、その後、他のことをしている間に突然アイデアがひらめいたので、それを形にした。
 ブラケットを支持する2本の棒に切り欠きを設け、そこに嵌まり込む形のストッパーというのは、前から漠然と考えていた。ただ、最初は細い棒で作ろうとしていたので、リンク機構が要るのではないか…とか、細い棒を支持しつつ動きを規制するのが難しそう…など、容易に作れそうな案はなかなか出てこなかった。
 で、考えるのをやめ、ストッパーの製作を後まわしにしたのが良かっ

たのだろう。昨日の夜、突然、板にD字型の穴を開け、Dの縦棒の部分をストッパーにする方法を思いついた。これなら、下にレールを設ければ動きを規制できるし、スプリングの取りつけも簡単そうだ。
 材料を探すと、まったくおあつらえ向きの浅いチャンネルがあった。端子箱の外枠を作るのに、25×15mmの角パイプを縦割りにした残りである。さっそく切り口を平し、適当な長さに切って穴を開け、とりあえず2本の棒を支えるグロメットの裏側に当ててみた。何とかいけそうな気がしたので、あとは得意の“現物合わせ”と“見た目で手加減”で、仕上がりはともかく、機能的には狙いどおりのストッパーが出来た。
正面(車体真横)から見たところ。左右のグロメット間に、ラチェットプレートを支える12×12mmのチャンネルをリベット留め。ストッパーのリリースは、ラチェットプレート前端(六角穴付きボルトの奥)を押しながらSSRブラケットを手前に引っ張るだけ。
イグナイターユニットケースの“足”、SSRブラケットの“棒”、そしてラチェットプレートとスプリングを支える多目的アングル。ラチェットプレートと名づけた、2個の“D型穴”を持つプレート。いびつな形の真ん中の穴はコイルスプリングの“逃げ”である。
棒には、定常位置と引き出し位置にストッパーを設置。引き出し位置のほうは片側を斜面にし、押し込み側はフリーにした。真上から見たところ。斜め(前を右下)向きのスプリングにより、ラチェットプレートの上 or 奥方向への浮き上がりを抑止する。
ラチェットプレートのガイドは、12×12mm・厚さ2mmのチャンネルで製作。リベット位置のみポンチを打ち、あとは目分量。
キリを傾けたり滑らせたりしながら“見た目で手加減”しつつ穴を並べる。反対側の内壁は摺動面なので、板を入れて保護。
両側面が同形状ならヤスリだが、片側だけなのでリューターで曲面加工。珍しくガムテープを貼り、傷がつかないように配慮。


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