気ままなソロツーリング…ではない。滋賀県高島市今津のタムラインターナショナルを訪ねるのに、鯖街道を走って行ったのである。訪問の目的は、今年のダンロップツーリングステーションについての打ち合わせ。去年の11月20日にゲスト出演したのに続き、今年は年間5回の全イベントに参加することになった。 ウチは京都府の南端で、タムラインターナショナルは滋賀県北部。隣県なのに片道100km以上ある。 この日に決めたのは天気が良さそうだったから。もちろんバイクで、鯖街道を走って行くつもりだったからだ。 フロントフォークのダンパーセッティングがいったん終了したとはいえ、まだまだやりたいことはある。せっかく鯖街道を走るのだから、別なセットを試したかったのに、ガソリン漏れのおかげで時間切れ。とりあえず、底突き回避のためにリアシ ョックのプリロードを2段増し(再弱→5段中3段目)にしただけで今シ ーズン初の鯖街道に向かった。 ウチから和束川沿いの府道を経て国道307〜422号へ。大石バイパスと呼ばれる甲賀/大津市境の国道は、鯖街道と並んで、お気に入りの高速コース。不意に現われるかもしれないウェットパッチに気をつけながら軽く飛ばしたときのフロントフォークの第一印象は“筋肉質”である。 路面のすべての凹凸に対してしっかり仕事をしながら、不快な振動を取り除いてくれているのがわかる。 |
| ただ、不快ではないものの、路面からの情報があまりにも多く、そこから取捨選択した必要な情報のみ乗り手に伝えてくれたほうが嬉しい。 そんなことを考えながら瀬田川沿いを琵琶湖畔に出、東側の湖岸道路を北上。琵琶湖大橋を渡ったところにある“びわ湖大橋米プラザ”に着いた。停まってヘルメットを脱いだ瞬間、ハーレーのライダーと目が合い、お互い会釈したところから会話が始まり、延々1時間ほどのバイク談議に…。京都にお住まいと聞いたので、夜会にもお誘いした。 さて、ここから先は、いよいよ、今年初の鯖街道へのアプローチ。久しぶりの単独走行に気分が高揚してくるのを感じながら、途中(地名)の三叉路から先を急いだ。 ところが、雪溶け水のせいで山かげの路面が濡れていたのに加え、風も強く、いつものペースで走るのは危険と判断して、のんびりツーリングに切り替え、そこから先は残雪の渓谷の景色を楽しみながら、ゆっくりと朽木の道の駅を目指した。 このときのセッティングの良いところは、どんな速度で走っていても感じる初期旋回の効率の高さと、旋回中のフロントまわりのレスポンスの良さだ。カートリッジエミュレーターのばねレートを高めると、こういうフィーリングになりやすい。 良くないところは、実際の作動量はともかく、ストロークしている感じが足りないこと。だが、まあ、こ |
| れはリアショックがするべき仕事かもしれず、30年以上前に製造されたままのパーツにしては、 このXS750 SpecialのSTDリアショックはよく頑張ってくれていると言うべきか。 朽木の道の駅で休憩のあとは、さらに鯖街道を北上し、 国道303号に出たところを右折して今津へ。タムラインターナショナルで打ち合わせの結果、今年のダンロップツーリングステーションには、原則としてバイクに乗って行くことになった。直前や道中のトラブルなきよう、しっかり整備しておきたい(笑)。 今津からの帰りは、寒かった鯖街道ではなく、 国道161号から湖西道路に乗り継ぎ、真野で降りて琵琶湖大橋を渡るルートにした。で、帰りもまた米プラザに立ち寄ったら、珍しいヒョースンのGT250Rが停まっていた。ライダーの姿が見当たらないので、とりあえずマシンの写真だけ撮って、売店を覗いてからバイクのところに戻ると、さっきのGT250Rに女の子が跨がろうとしていた。 慌てて駆け寄り、バイクに跨がったままの彼女と立ち話をし、最後に写真を1カット撮らせてもらった。 その後は、 湖岸道路〜国道422…のルートで帰宅。テストコースにしている区間を走りながら、ベースセッティングに1箇所だけ手を加えた今日のセットを、さらに改善する方法を考えた。それが当たれば、たぶん、もう少し乗り心地が良く、ストローク感も出てくるに違いない。 |